Adobe for Slackが登場!チャットからクリエイティブ制作を始める新ワークフロー

SlackでAdobeツールが使える!「Adobe for Slack」とは?
米Adobeが、チャットツール「Slack」上で同社のクリエイティブツールを利用できる「Adobe for Slack」の提供を開始しました。これは、日常的な会話の場であるSlackから、直接クリエイティブ制作を始められる画期的な連携です。
対象はSlackの「Business+」と「Enterprise+」プランで、デスクトップ、Web、モバイルの各プラットフォームで利用可能です。Adobeアカウントがなくても使い始められますが、無料アカウントでサインインすることで、利用できるツールや生成AI機能が増え、Creative Cloud上のファイルへのアクセスやセッションをまたいだ作業の引き継ぎが可能になります。
何ができる?70種類以上のAdobeツールをSlackから操作
「Adobe for Slack」では、「Firefly」「Adobe Express」「Photoshop」「Premiere」「Acrobat」「InDesign」「Illustrator」「Stock」「Lightroom」をはじめとする70種類以上のAdobeツールが利用できます。
これらのツールは、Slackに組み込まれたAIアシスタント「Slackbot」を介して操作します。自然な言葉でSlackbotに作りたいものを伝えると、Slackbotが適切なAdobeツールを選んで処理してくれる仕組みです。
どう使える?会話を制作に繋げる具体的なワークフロー
この連携の最大の魅力は、Slack上での会話や共有された情報を文脈として取り込み、制作に活かせる点です。企画書やフィードバック、同僚が共有した参考ファイルなどを踏まえてクリエイティブ作業を進められます。
- 会話やドキュメントの要約から制作:会話やSlackのドキュメント機能「canvas」の内容をSlackbotに要約させ、そのままPDFや画像、動画に仕立てることが可能です。
- テンプレート活用とカスタマイズ:テンプレートを選んで文言や色を変更し、アニメーション化や印刷用PDF化を行うことができます。
- データからのビジュアル生成:表計算データをPDFやビジュアルに変換するといった活用もできます。例えば、Slack上の指示だけで、表計算データが製品カタログのPDFになる、といった具体的な使い方が想定されています。
ピクセル単位の精度や細かな制御が必要な場合は、Adobe ExpressやPhotoshopなどのアプリ本体で作業を継続する想定です。
どこから試す?導入ステップ
「Adobe for Slack」の導入は非常にシンプルです。SlackbotとのDMから「Apps」→「Manage Apps」と進み、Adobeの横の「+」を選択するだけで使い始められます。
Adobeは、日常的に使われるAIチャットボットに自社ツールを載せる取り組みを進めており、既に米OpenAIの「ChatGPT」、米Anthropicの「Claude」、米Microsoftの「Copilot」に対応しています。米Googleの「Gemini」も近く対応予定とされています。今回のSlack連携も、業務チャットをAIの実行場所とする動きの一環と言えるでしょう。
この新しいワークフローは、Web制作やAI開発の現場において、企画から制作までのコミュニケーションと実行をシームレスに繋ぎ、チーム全体の生産性向上に貢献する可能性を秘めています。ぜひ一度、お使いのSlack環境で試してみてはいかがでしょうか。


